ミス・サイゴン(新演出版)

  • 120922(土)#B 新演出版みました。レミゼもそうみたいですが、新演出版は上下方向のセットを活用している気がします。ロミオとジュリエットでよくあるバルコニーの演出を想像してください(笑)。元の演出が舞台の真ん中にでかいものがあるのに対して、新演出は舞台にU字型にセットが配置される感じですね。懸案(?)のヘリは、結構よかったですよ。最初、どうやって映像のヘリに乗り込んでいるのか分からないくらいよくできてました。ヘリのシーンの手前の大使館周りの柵の演出も内側外側入れ替わりつつというのも緊迫感あってよかったですね。スローになって時間を流れを描く演出(これはもともとあったかも)もいい感じでした。キムのところにトゥイがやってきて、拷問するシーン、以前より描写がリアルになってる気がする。ツメはいでるでしょう。結構前だったので、ツメが飛ぶのみえました。また、エレンのナンバー、1曲追加になってますね。エレンの人物像が少し出る感じでよかったと思います。逆に残念だったのはホーチミン像が顔だけになってしまったこと。あのシーン、なんとも不気味でよかったのですが、何となく不気味さが半減している感じ。ここも映像をうまく使えばいいのにねえ(私は結構演出気になるようで、感想書いていると結構演出の記述多い気がします)。さて、役者さんについてですが、2列目中央だったからか、結構、役者さんについてもいろいろと感じることができました。新妻聖子さん、迫力あるキムでした。少女から女性、母への成長をしっかり演じていました。すごい。市村正親さんはもう円熟ですよね。山崎育三郎さんは若々しくてよかった。木村花代さん、うたうまいです。ジョンの岡幸二郎さんとトゥイの泉見洋平さんはこれまでと印象違う感じ。どう違うかは言語化できてませんが、共に少し押さえ気味の方向に演じ方を変えているのかなあ。ジジの池谷祐子さんは、これまで通りのジジで安心できます。役者さん、クリスとエレン以外は実は私にとってはスタンダードメンバーだったことに、今気づきました。とにかく、最初はこの演目はあまり好きではなかったのですが、見るたび人間の業のようなことも感じるようになり(多少成長したのか)、みたい演目になってきました。@北九州ソレイユホール
    • キャスト 120922(土)夜 1F B31 エンジニア:市村正親 キム:新妻聖子 クリス:山崎育三郎 ジョン:岡幸二郎 エレン:木村花代 トゥイ:泉見洋平 ジジ:池谷祐子