選挙2

  • 171019(木)@DVD
    • どうしてもみたくなり購入しました。1とはかわってお金をかけない選挙を完全無所属で展開します。主な活動はポスターがはがれてないか掲示を確認すること、それを延々おっていくのとメインラインのいう何とも地味なドキュメント。ポスターの派手さと後半、派手なコスチュームなのに控えめな街頭演説がやや出オチ的な印象もありますが、山ちゃんのポイント。合間合間に他の候補の映像も入りますが、そこがなかなか味があります。お互いポストを争っているけど割と山ちゃんに好意的。自民党の議委員以外は(笑)。1で内幕暴露された感じなのでまあ仕方ないかともいえるけど、事実だからねえ。こういうときに笑い飛ばせるくらいの度量はほしいところ。
    • しかし、この映画のもっともぐっとくるポイントは、監督の舞台挨拶の特典映像(これは、映画ではなく、DVDのポイントですが)。先の自民党議員との撮影ゴタゴタをめぐる監督の骨のある言葉。21条の表現の自由を持ってくるのはある意味、お決まりのパターンですが、12条の「国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」を持ってきて、上映することで圧力の前例にしないというところがぐっときます。「憲法を書いた人とつながった気がした」という監督の言葉もなかなかいいです。憲法改正の動きがある中、この映画を観たこと、ある種の布置を感じます。せっかくなので引用しておきます(ただ、1も2でもどのように理解したらいいかわからないのが、通行人とかの肖像権です。選挙活動している人は公的な活動なので監督の主張に理があると思うのですが、通行人はどうなのだろうと。いちいち許可など取れないわけで、テレビなどでは通行人の顔にはモザイクかけますよね。モザイクってあまりいいイメージがないので、モザイクだらけの街の映像って個人的にすごく違和感があるんです。なので、モザイクがかからないこの映画は、映像に関する個人的感覚としてはすごくいいんです。ただ、一方で肖像権は確かに個人の権利としてはあると思うので、モザイクかかるのも仕方ないかとも思っています。このあたり、監督はどのように考えているのかちょっと知りたい気持ちはあります。きっと、考えがあってのことだと思うので。)

第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。