ナトゥ 踊る!忍者伝説

bigbrotherapple2004-11-06

  • HDレコーダーの整理がてらに観た映画。ひさびさに映画で時間を無駄にしたという感覚を味わえた。この映画は出演者のファンでなくては耐えられないだろう(といいつつ、「7人のおたく」も観ていたりする http://d.hatena.ne.jp/bigbrotherapple/20040821参照)。確か現象学精神病理学かなにかに「逆照射」という思考手続きがある。精神的に病んだ人の精神世界の理解が実は人間の本質を理解することにつながるというものだったが、この映画を観るとインド映画の本質にせまれるかも。形式は「ムトゥ」をはじめとする一時流行したタミル映画を模倣しているが、何かが違うのである。ダンスになるととたんに場面が変更になったりするところも模倣はしているが、やっぱり何か違う。「仏作って魂入れず」といった言葉も連想する。それに、私の観たインド映画は確かに唐突に場面展開をしたりはするが、ストーリー展開は割と素直だった。みょーなCGやみょーなエキストラの多さや、ど派手(というか大げさ)なアクションとかが斜めに笑えるが、ストーリーは感情移入できるもの。感動すら覚えるほどだ。しかし、この映画はストーリー展開もご都合主義的。とにかくこれはインド映画でないし、トムクルーズにおける「ミッション・インポッシブル」と同じような自慰映画だ。でもおかげでインド映画のおもしろさが少しわかった。それだけでももうけ物(と思わないとやってられない)。あと、パクルならもっとしっかりパクれ。でも、宍戸錠はかっこよかった。/ 2004. 11.07.(日)CATV