エリザベート

  • 080925#B 夜 @博多座 2F-H22
    • 忙しい仕事のリワードとしてミュージカルに行ってきました。エリザベートは実は初めてです。何となくポスターとかがあわない感じだったし。でも、せっかく近くでやっているのでいかないのももったいないかと思い行ってきました。だからなんの予備知識のない。ただチケットとる時にキャストは山口祐一郎の回を押さえることだけ(ジャンバルジャン山口祐一郎はちょっと好きになれないのですが、エリザベートははまっているような気がしたので)。感想を散文的に。全般的に割とよかったです。食わず嫌いだったかも。山口祐一郎はやっぱりはまっていました(トートが今井清隆だとちょっとあわない感じがする)。高嶋政宏はほぼ出ずっぱりで実は大変な役。声は聞き取りにくい(ジャベールの時もそんな印象だったのでこっちの評価は低い)けど、難しい歌をよく歌っていました。演出なのか彼の役解釈なのかあの歌い方はいやな人物っぽい感じで役にはあっていたと思います。初めてみたのに曲は知っているものが多かった。ということはミュージカルのスタンダードになっているということだからよい曲ということなんだなと思いました。作品みないで聴いていたときと観てから聴くのではずいぶん印象が違います。当たり前だけど曲に親近感が持てます。抽象的な死というものを擬人化し描くところからいろいろ連想が広がるし、死に魅入られるというのもなんか感覚的にわかる感じが。カーテンコールはすごかった。なんとなく宝塚っぽい感じな盛り上がり方だったかも(といっても宝塚は観たことがないけど)。さて、帰ってからネットでエリザベートのことをいろいろ調べて思ったことも散文的に。調べてようやくストーリー展開がよくわかりました。観ただけでは荒い筋しかわからなかった。ただこういうミュージカルはしっかり理解した上でもう1回観たくなるので、戦略的にはうまい気がします。もともと宝塚で演じていたよう。そんなに宝塚っぽくはなかったけど、いわれてみれば、セットの階段の下の電球がそれっぽかったかな。あと、李香蘭を観たとき、宝塚っぽいと思ったのが、川島芳子役の女優さんがずっとストーリーを説明していくところだったのだけど、そういえば、ルキーニがそういう役だったなあと思った。ヨーゼフ役の鈴木綜馬の声、よく聴いたことがあるなあと思っていたら、このひと、劇団四季の芥川英司さんじゃない。それこそ、李香蘭のCDとかでよく聴いてる人。やっぱり偏見持たずにいろいろ観た方がいいなあとちょっと反省しました。
    • 本日のキャスト:エリザベート涼風真世 トート:山口祐一郎 ヨーゼフ:鈴木綜馬 ルドルフ:伊礼彼方 ルキーニ:高嶋政宏
  • 100810#B 昼 @帝国劇場 1F V46
    • 2回目の観劇です。今回の2回目の公演で初々しい。ルキーニ以外はダブりなし。トートといえば山口祐一郎だけど、石丸幹二もなかなかよかったです。すごく情熱的だけど癖がない感じ。さすが劇団四季出身者です。朝海ひかるは初日だったみたい。若干声が安定しないところがあるもよかったです。高嶋政宏のあの変なテンションは役作り上のこともあるだろうけど、演技は前回よりも落ち着いていた感じで浮ついた感じがないのがよかったかな。演技でいえば一番ぐっときたのはマダム・ヴォルフの伊東弘美です。さすがです。あと、確証はないけどセットがシックになった感じがする。これもよかった点です。
    • 本日のキャスト:エリザベート朝海ひかる トート:石丸幹二 ヨーゼフ:石川 禅 ゾフィ:杜けあき ルドルフ:田代万里生 ルキーニ:高嶋政宏
  • 100916#B 夜 @帝国劇場 1F Q34
    • 3回目です(笑)。山口閣下はやっぱり声が伸びます。手も伸びますが(笑)。あの手の動き、トートでもクロロックでもバルジャンでも同じですねえ。最後のダンス、若干アレンジ加えていたような。やっぱり芸達者です。しかし、山口さんだと他の役者が食われる感じで全体のまとまりは100810の方がよかったかも知れず。
    • 本日のキャスト:エリザベート朝海ひかる トート:山口祐一郎 ヨーゼフ:石川 禅 ゾフィ:杜けあき ルドルフ:伊礼彼方 ルキーニ:高嶋政宏
  • 120715(日)#B 昼@博多座:1F H22
    • エリザベートは4回目か。意外とみているなあ。レミゼの次くらいみているのでは。今回はやっぱり、マテ・カマラスのトートが見物でした。「どこまで日本語で歌えるのか?」と若干賭の気持ちで押さえたのです。ところが、いい意味で裏切ってくれるぐらい日本語、自然でした。youtubeなどに上がっている映像以上に本当に流暢で感心しました。ベルギーからの出張帰り翌日なので若干時差ぼけが気になったのですが、いってよかったです。個人的に次のポイントは今井清隆さんのマックスです。これもすごくはまってました。役どころとしてぴったりではないかと思いました。過去の記録を見るとルキーニはさておき、ヨーゼフ:石川 禅、ゾフィ:杜けあきは、お付き合い長いことに改めて気づきました。さて、余裕があれば博多でもう1回、�奈エリザベートをみておきたい気もしています。さておいてしまった高嶋ルキーニですが、なんだかずいぶん自然になってきた感じ。何ともいえない違和感がなくなってて、自然な印象になってきました。声も聞き取りやすくなっていた。オープニングの演出が少し変わっていたような気もします。トートが結婚式のゴンドラみたいなのに乗って出てきたけど、いままでそういう演出なかったような。ところで今回、あるファンクラブの先行予約で席を押さえたのですが、前から4列目の中央寄りという好条件での観劇でした。ファンクラブは強いです。あと、キューピーと思われるトート人形がロビーに花を添えていました。
    • 本日のキャスト:エリザベート春野寿美礼 トート:マテ・カマラス ヨーゼフ:石川 禅 ゾフィ:杜けあき ルドルフ:大野拓朗 ルキーニ:高嶋政宏
  • 160808(月)#B マチネ@博多座 2F
    • この作品は毎回演出が変わるのでそういうところ好きの私は結構楽しめる演目です。今回の演出はダイナミックな感じ。舞台装置はそれほどたくさんではないのですが、うまく組み合わせて使っています。そのあたりはジャポネスク版のジーザスクライストスーパースターにも似た印象。また、高低差を上手く使っているので、俯瞰的に見える2階席からの楽しみも大きいです。布を効果的に使うこだわりも感じました。若干ですが、以前よりも観客席を効果的に使ってもいました。ただ、いよいよ最後のシーンは以前の演出の方がダイナミックだった気がします。
    • 俳優陣は去年から引き続きの若返りキャストです。
    • 井上トート閣下、見る前まではルドルフの印象が強くて大丈夫かなと思ってたのですが、しっかりトート閣下になってました。マテっぽくてよかったです。
    • これまでの定番だった高島ルキーニはアクが強すぎて私的にはイマイチだったのですが、今回の山崎ルキーニはほどよい感じでよかったです。はまってました。
    • 想定外によかったのは涼風ゾフィーです。初見エリザベートが涼風エリザなので、その印象が強く、嫌味なシュウトメ役があうのかと思いました。涼風さん、さて、どう演じるかと思いきや、高貴で嫌味なシュウトメという役も個性も活かしたいい演技でした。
    • 蘭乃エリザは、声がかわいすぎて、私的にはエリザベートの少女の部分にはぴったりなのですが、どろどろした部分はちょっとはまってない印象。ソプラノすぎるとエリザベートに合わないように感じてしまいます。一幕終わりのシーンは息をのむほどきれいでしたが。
    • ハンガリー語の万歳「エーヤン」が、関西弁に聞こえて仕方ない(笑)。これはエリザベート最初にみた時から。関西弁だと「えーやん」と表記でしょうね。関西弁でも意味通じるから関西弁で万歳の意味といっても違和感ない。
    • これは主観的なことですが、病気を体験し、死を否応なく意識したことが、死が通底するこの作品への親近感が増していると思いました。
    • 博多座が毎度毎度ですが、開演前の祭のような雰囲気がいいですね。帝国劇場の厳粛な感じとは違いますが、嫌いではないです。今回、トート閣下のトートバックなんていうシャレの効いたお土産もありました。
    • 本日のキャスト:エリザベート 蘭乃はな、トート 井上芳雄、ルドルフ 京本大我ゾフィー 涼風真世、ルキーニ 山崎育三郎