ミス・サイゴン

  • 出張を利用して帝国劇場で観てきました。ミス・サイゴンはこれで2回目。1回目は一番最初の開演の初日にいきました。大学の頃の話だから、ずいぶん前のこと。その日、皇太子殿下がこられました。このミュージカル、よーく考えると優柔不断な男が女性を翻弄する話といえなくもない。観た後、感動したのは確かだが、俺はいったい何に感動したのかという気分になります。しかも、結末が結末だけに、ハードなストーリーです。そういう点からいうと今回は2回目なので少し距離を持ってみれたので、キムを中心に据えて観ることができました。これができたのは、今回のキム役がよかったからかもしれません。最初観たときは、キムを本田美奈子が演じていました。すごくがんばってて、それはそれでよかったのですが、キムではなく本田美奈子を見せられた感じ。それに比べて今回は笹本玲奈でいい意味で等身大のキムをみせてもらいました。エンジニアはもちろん市村正親。前観たときも市村正親だったのでかもしれないけど、エンジニアはやっぱり市村さんでしょって感じではまっていた。エレンは前は鈴木ほのかで今はどうしてるのでしょうか。鈴木ほのかといえば「見果てぬ夢」という小劇場でのミュージカルが好きで2回行きました(2回目は握手しました)。さて、問題は観客。帝劇の観客のレベルが以前に比べて落ちてる感じ。開演中に携帯の明かりでパンフをみたり、拍手の間も悪いし。/ 2004.09.10(金)帝国劇場
  • このミュージカル、初演時に観に行きました。その時はスケール感とはうらはらに「なんて自分勝手な男の話なんだ」と思って、今ひとつな印象だったのですが、今回で3回目でちょっと印象変わってきました。極限におかれた人間の弱さ、愛の強さなどを描いているのかもしれないと。女性は一貫して犠牲者で、クリスがキムをベトナムに残して結婚していたり、もっとも未解せないはジョンで、売春を斡旋してきながら、ブイドイの保護協会(?)で働いていたり、そのスクリプトだけとるとやっぱり身勝手な男の話ですが、2幕開けの印象的なシーンや、ホテルでのクリスとエレンのシーンなどの演技をみながらそんなことに思いをはせました。またキムとクリスの「サン&ムーン」も愛情がこもった感じに歌い上げていたので、この曲再評価です。また1幕終わりの「いのちをあげよう」も感動しました。ミュージカル女優でお気に入りなのは「島田歌穂」「鈴木ほのか」なのですが、そこに「新妻聖子」も加わりそうです。そうそう、ミス・サイゴンといえば、エンジニア。エンジニアといえば、市村正親ですが、今日の橋本さとしもなかなかよかったですよ。/20080904(木)帝国劇場
    • 本日のキャスト 09/04夜 C45 エンジニア:橋本さとし キム:新妻聖子 クリス:照井裕隆 ジョン:坂元健児 エレン:RiRiKA トゥイ:石井一彰 ジジ:桑原麻希
  • 夏帝劇、冬博多座のパターンが最近の東宝系のミュージカル鑑賞のパターン。本日、年休を利用して観てきました。3ヶ月やっているといつか行けると思ってうかうかしていたらもうこんな時期。キムは新妻聖子もしくは笹本玲奈でみたかったのに1月-2月中でそのパターンは終わり。でもまあ、市村正親、鈴木ほのかの回だったのでよしとします。市村さんはさすがでした。いい具合に力が抜けている感じ。それにうまい具合に会場と絡みます。そういう時の市村さんはいきいきしています。鈴木ほのかさんは初演時からエレンです。大学時代に初日に行った時もエレンでした。かわらないですね。あのかわいらしい感じ。脱線ですが、「見果てぬ夢」だったか、鈴木ほのかさんとだれか2人で演じるミュージカルを見に行った事を思い出します。さて、キムですが、知念里奈でした。彼女は歌は普通でしたが、演技はなかなかだったと思います。今回単眼鏡を持っていたので、表情がよく見えたので、そう思いました。こういう特徴はドラマや映画では映えるけど、ミュージカルだとちょっともったいないかなあ。さて、キムで後みていないのはソニンです。ただ、もう1回は行けないかもなあと思います。本日、アンサンブルの赤組が最後ということで舞台挨拶が結構眺めにあって楽しかった。アンサンブルの人もがんばっているのだなあということを改めて感じた次第。あと余談を2つ。1つ目。単眼鏡ってどういうメリットあって使うのだろうかと思っていたのですが、というのも双眼鏡の方が絶対使いやすいと思っていたから。でも使ってみて気づいたのですが、片目でアップをみつつ、反対側の目で舞台全景をみることができます。ちょっとコツがいるのですが(立体スコープ的な感じのコツ)、双眼鏡の弱点である一部のアップしかみれないということを克服できる便利なものでした。2つ目。各国版ミスサイゴンCDも少しづつためているのですが、売店にドイツ版発見。持っていたのはチェコ版とオランダ版だったので購入したら、自宅にあったチェコ版と思っていたのはドイツ版でした。ということでドイツ版ミスサイゴンは現在自宅に2枚もあります。とんだ無駄遣いだった。/ 090226(木)博多座