プロデューサーズ

  • 出張ついでにミュージカルみてきました。プロデューサーズです。V6の井ノ原快彦と長野博が主役だったらしい(これは後で知った。パンフを買わないとキャスティングすら分からなかった)。私的にはこの2人以外はよかった。いろんな意味で、逆照射として劇団四季東宝のミュージカルがいかによくできているかが分かった。台詞(というか歌詞)が聞き取りにくいとミュージカルはきつい。それが特にコメディだと。今回すごく聞き取りにくかった(特に主役の2人)。おそらく発声と翻訳の問題でしょう。前者からは劇団四季の例の発声法の意味が見えてきて、後者からはミュージカルの翻訳の難しさ(劇団四季東宝がうまく訳している)ことが分かりました。翻訳でいえば「そこは英語のままでも」というところまで訳していてちょっと興ざめだったり(「プロデューサーになりたい」とか「ヒトラーとドイツは春の日」)。主役とは反対に脇はなかなかよかった。特にゲイカップル。演出家(藤木孝)とその恋人(岡幸二郎)はばっちりです。特に前者ははまり役。この人、テレビドラマでみた時は演技が大げさな感じがしたけど、あれば舞台向きの演技だったのですね。岡幸二郎は指先でも演技します(笑)。ドイツ兵は桑野信義で、これもなかなかのキャスティングでした。おばあちゃんの松金よね子もいうことなしです。最後に苦言を。今回1階の音響関係のスタッフの近くの席だったのですが、上演中のスタッフの打ち合わせかなんかの声がすごくうるさかったり、事もあろうにこのミュージカルの最大の見せ場である「春の日のヒトラー」の歌の最中に音響トラブルで音が聞こえなくなることがあった。プロの仕事をしてほしい。